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Azamiのギター、関普円のブログ。

回り道

インターネットの普及だったり、技術の進歩により今までだったらちゃんとしたレーベルからリリースしないと出来なかったようなプロモーションが気軽に出来るようになった。

 
勿論気軽にと言っても、ある程度のお金と時間は必要だから誰にでも出来るわけではないのかもしれないけど。
 
 
でも然るべき時に然るべきプロモーション費(映像等の制作費を含む)を投資して、しっかりと宣伝が出来ればかなりの宣伝効果を見込める時代だ。
 
かなり恵まれてる時代だなって思う。
 
変な話、昔に比べて「有名になる事」が簡単になったと思う。
なんてったってクオリティの高い楽曲を生み出せて、言い方は失礼だけどハッタリの効かせられる映像作れちゃえばライブなんかしないでも音源を売る事が出来るから。
 
 
そんな時代背景もあってか、前ほどライブ活動を積極的にするバンドが少なくなった。
 
正式に音源をリリースしてるバンドも、リリースツアーをそこまでガッツリ回らなくなった。(これに関してはしょうがない事なんだけど。)
 
みんながいかに最短距離で有名になれるか。
そこを目指して競い合ってるような時代になってるように俺は思える。
 
 
勿論それはいい事だし、やり方が上手いバンドは本当に上手いと思うし自分には出来ないから素直に尊敬する。
 
ただ、正直な話「ドキドキするようなライブ」をするバンドが減った。
勿論ライブがかっこいいバンドは沢山いるし、楽曲のクオリティが高いと思うバンドもプロアマ問わず沢山いる。
でも「ドキドキするようなライブ」はあまり見なくなった。
 
個人的な好みもあるし完全なる主観なので話半分で聞いてもらいたいけど、やっぱり1番デカいのは「ライブをガムシャラにやってるバンド」が減ったからだと思う。
 
そりゃバンドとしてはお客さんが沢山居て、名が知れてるバンドと一緒にやれた方がメリットあるしお客さんも呼びやすい。
もしかしたら関係者だって来てるかもしれない。
 
普通に考えたら「ライブは選んだ方がいい」のだ。
 
だったら何故「ライブをガムシャラにやる」のか。
答えは凄くシンプルだ。
 
「経験値を積む為。」
 
 
初めてライブをやる高校生がB'zみたいなライブを出来るのか?
勿論答えはNOだ。
 
初めからあんな堂々と大観衆の前で立ち振る舞えるわけはない。
 
 
ライブをする、人前で演奏をする事は当然のように「家で弾く」ことや「メンバーとスタジオで合わせてる時」とは訳が違う。
 
緊張は勿論、力んだり、いつもはしないようなミスだってする。
時と場合によっては「機材トラブルで音が出なくなる」時だってある。
 
もし仮に最短距離で有名になれたとする。
ろくにライブ経験を積まないままデカい箱で有名なバンドと一緒にライブ出来る機会があるとする。
その状況で百戦錬磨のバンドと達と張り合える程のライブが出来るか?
足がすくむ事なく堂々とライブ出来るか?
予期せぬ機材トラブルが起きた時に冷静に対処出来るか?
 
答えはNOだ。
 
例外は除くけどね。世の中には天才って存在がいるから。
 
 
でも結局はそういう事だ。
 
 
どんなに近道をしてもどんなに遠回りをしても、自分達が目指してるようなレベルに達するまでは同じ距離を歩かなくてはいけないし、そこを無視できる程世の中は甘くない。
 
お客さんだって慈善事業でライブに行ってるわけじゃない。
演者に良い思いをさせてあげたくてライブに行ってるわけじゃない。
良い思いをしたくてライブに行ってるんだ。
 
盛り上がらないのはお客さんのせいではなく、演者側のせいなんだ。
 
 
いつもだったら盛り上がる所で盛り上がらない…なんて事は腐るほどある。
そういう時にいつもいつもチヤホヤされてたバンドが盛り上がらないお客さんの前で堂々とできると思う?
 
大体のバンドは無理だよね。
 
そういうバンドの大半は「おまえらどうしたんだよ!」って言うけど、お客さんは「盛り上がらない」んじゃなくて「盛り上がれない」んだ。
 
 
そんな時に必要になって来るのが「経験」なんだって俺は思う。
沢山ライブして、沢山ライブ見て、その中から沢山のものを周りのバンドから盗んで実践する。
自分達に合わなかったらその盗んだものは捨てれば良いし、自分達に合えばどんどん取り入れれば良い。
 
そう言う遠回りが「経験」になって、それがいずれ「自信」に変わっていく。
 
 
沢山の「経験」を沢山の「自信」に変えていったバンド達が最終的に生き残るんだと思うな。
 
自分はまだ何も結果は残せてないけど、別に負け犬の遠吠えって思っててくれて良いけど、俺は自分の積んできた「経験」に「自信」を持ってるし、これからももっともっと経験を積んでもっともっと自信をつけて、自分の発言に説得力を持たせるつもり。
 
 
うだうだ言ってねーでもっとライブしろ。
見返り求めるな。
 
 
 
そんな訳でバンドのやり方は人それぞれなので活動する上での1つの参考になってくれればなって思います。
 
Azamiは沢山の時間を沢山のお金を投資してやっと今の位置です。もしかしたら「まだこの位置」なのかもしれない。
好きな事をやってるからそれで良いけどね。
 
何事もシンプルに考えよう。
「誰かのせい」にするんじゃなくて「自分のせい」にすれば色々見えてくるものもあるんじゃないかな。
 
Azamiが結果残せなかったら2chでボロクソに叩いて下さい。笑
 
最後に、今まで聞いてきた言葉の中で1番かっこいいって思えるMCを聞けるライブでお別れです。
勿論最初から最後まで見て欲しいけど、4:50〜のボーカルのショウさんのMCがかっこよすぎます。あんな事普通の人じゃ言えない。
 
 
ありがとうございました。